TEAM─警視庁特別犯罪捜査本部─ 第8話

TEAM─警視庁特別犯罪捜査本部─ 第8話「死体の手に書かれた暗号文」
キャスト:小澤征悦、田辺誠一、塚本高史、神尾佑、渡辺いっけい、西田敏行

TEAM─警視庁特別犯罪捜査本部─ 動画一覧TOPへ

コメント欄

TEAM─警視庁特別犯罪捜査本部─ 第8話 コメント

  • 中村能義

    いやぁ、濃い。とにかく濃かった。
    事件そのものも動機も、目新しいものではないんですが、ギャンブルによる借金で暴力団に竜聖会に情報漏洩をしていた所轄の人情派刑事・師岡恒夫(でんでん)のキャラがすごく良く出来ていた。
    長年その土地に住んでいるからこその地元民との親密感だったり、情報通だったり、またそれゆえのしがらみだったり、弱みだったり。いつのまにかそういうものにどっぷりと浸かってしまい、結局は‘情けに引きずられて近づき過ぎた’ために追い詰められて行き、事件にどんどん深入りせざるを得なくなってしまう。
    そんな彼の姿には、自業自得とはいえ哀れなものがあって、悪いことをしたには違いないんだけど、憎み切れなくて、ラストシーンでの諸岡の拳銃自殺は何だかすごく切なかったです。
    ずっと彼の傍にいた小菅(渡辺いっけい)が佐久(小澤征悦)の策によって彼を追い詰める側に回る。師岡とのあいだに通い始めた情まで利用される辛い役回りを、顔色変えずに淡々とこなす(ように見える)その姿にも、観ていて心に沁みるものがありました。彼の中で一体どれだけの葛藤があったのだろうかと思います。
    しかし結局は、情よりも刑事としての本分が勝っている、小菅のそのぎりぎりのところでの揺らぎなさが、頼もしいやら切ないやら。
    (そこが師岡との対比にもなっているのが興味深い)
    そのあたりの小菅の気持ちというのは具体的に説明されているわけではないんだけど、ついあれこれと想像したくなってしまうのは、やはり‘人間’が深く描かれているからのように思います。
    いっけいさん、本当に‘いい役’をやってます。というか、彼が演じることで、よりいい役になっているんだと思いますが。

    +0
    -0
  • コメントを投稿